介護職員による喀痰吸引等研修のお知らせ
平成24年度より改正された、社会福祉士及び介護福祉士法に基づく介護職員等による喀痰吸引、及び経管栄養を実施することができる介護職員等を養成することを目的として研修を実施します。
青葉区医師会喀痰吸引等研修(第三号研修)(特定の者対象)実施要項
1 研修の目的
平成24年度より改正された社会福祉士及び介護福祉士法に基づく介護職員等による喀痰吸引及び経管栄養を実施することができる介護職員等を養成することを目的として研修を実施する。
2 実施主体
一般社団法人 横浜市青葉区医師会
3 研修名
喀痰吸引等研修(第三号研修)(特定の者対象)
4 研修対象者
介護福祉士、指定障害福祉サービス事業所・障害者(児)施設等で業務に従事している介護職員、保育士等であって、特定の者(特定の個人)に対して、たんの吸引・経管栄養を行う必要のある者(以下、「介護職員等」という。)
5 受講要件
(1)利用者本人(もしくは、その家族)から、実地研修の協力について同意を得られること。
(2)実地研修及び今後たん吸引等を介護職員等が実施することに対し、医師から指示があること
(3)実地研修に際しては、事業所として安全性を確保し、体制を整備すること。
(4)特定の者とは、当事業所の利用者であることが望ましい。
6 研修期間及び研修会場
(1)基本研修
カリキュラムは、別表1のとおり
研修は適時実施予定、希望者は事業所に直接連絡ください。
(2)実地研修
ア 日時 利用者、主治医及び指導看護師等との調整のもと随時実施し、修了する見込みであること。
イ 場所 利用者がいる居宅もしくは、療養通所介護事業所
7 研修内容
(1)カリキュラム
別表1の基本研修(講義・演習)及び別表2の実地研修のとおり
(2)評価
ア 講義
講義の修得状況の確認は、筆記試験によって行う。
90%以上の正解者を研修修了者と認定する。
イ 演習
シュミレーターを使用した演習(1時間)及び「特定の者」に合わせた現場演習を通じて一連の流が問題なくできるようになるまで繰り返し実施。
ウ 実地研修
基本研修終了後、利用者の同意を得て、指導看護師等の指導の下、看護師による評価により、問題ないと判断されるまで実施。
(3)修了証明書の交付等
全課程を修了した介護職員等に対し、横浜市 青葉区医師会から「修了証明書」を交付いたします。
修了証明書を受けた介護職員等は、住民票所在地の都道府県に必要書類を添付し申請することで、内容確認の後「認定特定行為業務従事者」の交付を受けることができます。
8 受講の申し込み等
(1)提出書類
「受講申込書」に記載し提出
(2)提出先(郵送のみ)
提出先 〒225-0015 横浜市青葉区荏田北3-8-6
※1 封筒に「たん吸引研修申込書」と記入すること。
※2 返信用封筒(角2・120円切手貼付)を同封すること。(事業所の住所を記入。)
(3)申し込み期日
随時
(4)受講決定
申し込み多数の場合には、先着順とする。
(5)研修費用
ア 受講経費及びテキスト代は20,000円とする。交通費等は受講者(事業所)負担とする。
イ 当事業所実施研修費は10,000円とする。
ウ かかりつけ医から指導者に対する指示書については受講者(事業所)負担とする。
喀痰吸引等研修(第三号研修)(特定の者対象)受講のための注意事項
1 個人情報などについて
ご記入いただいた内容は、本研修事業に関する手続きにのみ使用します。提出された受講申込書等については返却しませんので、予めご了承ください。
2 研修課程において介護職員等が行うことが許容される医行為の範囲は以下のとおりです。
たんの吸引 | 口腔内、鼻腔内、気管カニューレ内部 | 口腔内・鼻腔内については、咽頭の手前までを限度と する |
経管栄養 | 胃ろう、腸ろう、経鼻経管栄養 | 胃ろう・腸ろうの状態確認、経管栄養のチューブの挿入 状態の確認は、定期的に看護職員が行う。 |
3 基本研修における試験について
試験は、20問(四肢択一)で試験時間は30分で行います。9割以上正解した者を合格者とし、実地研修を実施できるものとします。
不合格者は再試験を実施する予定です。(日程は未定)
4 実地研修
実地研修は、指導看護師等の指導の下、介護職員が実際担当する対象者の自宅等において、該当する行為それぞれについて実施します。習得程度の審査方法については、平成24年3月30日付け社援発0330第43号「喀痰吸引等研修実施要綱について」別添3「社会福祉士及び介護福祉士法施行規則別表第三号研修の修得程度の審査方法について」によるものとします。
(1)指導職員等
実地研修での指導者は、指導看護師若しくは当該対象者の担当看護師となります。
(2)事業所での準備
実地研修に際しては、安全性を確保し、体制を整備したうえで実施いたします。
実地研修の受講に当たっては、下記について準備いたします。
ア 利用者又は家族からの同意書
イ 利用者のかかりつけ医の書面による指示書
ウ 実地研修における体制の確認
5 研修終了後について
本研修を修了しただけでは、たん吸引等の実施することはできません。
研修を修了した介護職員等は、修了証書受領後、「認定特定行為業務従事者認定証」の交付を受けるため、県に申請を行う必要があります。
「認定証」は「誰が」「誰に」「何を」がセットです。一つでも変われば、別の認定証が必要ということになります。
別表1 基本研修カリキュラム
日時 | 科目 | 中項目 | 時間数 | |
---|---|---|---|---|
1日目 | 9:30~11:30 | 重度障害児・者等の地域生活等に関する講義 |
・障害者自立支援法と関係法規 ・利用可能な制度 ・重度障害児・者等の地域生活等 |
2.0 |
12:30~16:30 | 喀痰吸引等を必要とする重度障害児・者等の障害及び支援に関する講義 緊急時の対応及び危険防止に関する講義 |
・呼吸について ・呼吸異常時の症状、緊急時対応 ・人工呼吸器について ・人工呼吸器に係る緊急時対応 ・喀痰吸引概説 ・口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部の吸引 ・喀痰吸引のリスク、中止要件、緊急時対応 ・喀痰吸引の手順、留意点等 |
4.0 | |
2日目 | 9:30~12:30 | 喀痰吸引等を必要とする重度障害児・者等の障害及び支援に関する講義 緊急時の対応及び危険防止に関する講義 |
・健康状態の把握 ・食と排泄(消化)について ・経管栄養概説 ・胃ろう(腸ろう)と経鼻経管栄養 ・経管栄養のリスク、中止要件、緊急時対応 ・経管栄養の手順、留意点 |
3.0 |
13:30~15:30 | 喀痰吸引等に関する演習 |
・喀痰吸引(口腔内) ・喀痰吸引(鼻腔内) ・喀痰吸引(気管カニューレ内部) ・経管栄養(胃ろう・腸ろう) ・経管栄養(経鼻) シュミレーターを利用した演習 |
2.0 | |
15:30~16:00 | 筆記試験 | |||
現場演習 | 各現場で一連の流れが問題なくできるようになるまで行う |
ケアの種類 | 実施回数 |
---|---|
口腔内の喀痰吸引 |
看護師の指導のもと看護師による評価にて問題ないと判断されるまで実施する。連続2回全項目が「ア」となること。 ・評価は特定の者に特化した評価表を使用する。 |
鼻腔内の喀痰吸引 | |
気管カニューレ内部の喀痰吸引 | |
胃ろう又は腸ろうによる経管栄養 | |
経鼻経管栄養 |
介護職員によるたんの吸引等研修(特定の者対象)について
1 基本研修ついて
ア 基本研修は2日間で、別紙のカリキュラムのとおり研修を行います。
イ 研修の参加について
・各研修の終了時には、別添の出席票に記名し、講師に提出してください。
・各研修の開始前には着席してください。(原則として遅刻は認めません)
・研修中の飲食(お茶等の水分補給を除く)
・私語は禁止です。携帯電話は音が鳴らないようにしてください。
ウ 筆記試験について
・基本研修の最後に筆記試験があります。この試験に合格しないと、基本研修が修了しません。
2 実地研修ついて
ア 筆記試験に合格し、基本研修を修了したかたについては、受講者本人及び指導者にその旨をお知らせしますので、その後、実地研修を始めてください。
イ 実地研修を行う際には、医師の指示書及び協力者(対象となる利用者等)の同意書が必要になります。
これらの様式につきましては、実際に喀痰吸引等を提供する際に必要となる医師の指示書や利用者の同意書を参考に用意してください。
(下記のホームページ及び研修テキストの153ページをご覧ください)
厚生労働省 ホームページ
介護職員によるたんの吸引等研修(特定の者対象)基本研修カリキュラム
■研修会場:青葉区医師会
日 | 時間 | 教科名 | 内容 | 所要時間 | 担当者 |
---|---|---|---|---|---|
1日目 | 9:30~11:30 | 重度障害児・者の地域生活等に関する講義 |
障害者自立支援法と関係法規・利用可能な制度 重度障害児・者等の地域生活等 |
120分 | 岩間慶子 |
11:30~12:30 | 休憩 | ||||
12:30~16:30 | 喀痰吸引等を必要とする重度障害児・重度障害者等の障害 及び支援に関する講義・緊急時の対応及び危険防止に関する講義(経管栄養編) |
健康状態の把握 食と排泄(消化)について |
240分 | 岩間慶子 | |
経管栄養概説 胃ろう(腸ろう)と経鼻経管栄養 経管栄養のリスク・中止要件・緊急時対応 経管栄養の手順・留意点 等 |
日 | 時間 | 教科名 | 内容 | 所要時間 | 担当者 |
---|---|---|---|---|---|
2日目 | 9:30~12:30 | 喀痰吸引等を必要とする重度障害児・者等の障害 及び支援に関する講義・緊急時の対応及び危険防止に関する講義(吸引編) |
呼吸について 呼吸異常時の症状・緊急時対応 人工呼吸器について 人工呼吸器に係る緊急時対応 |
180分 | 岩間慶子 |
喀痰吸引概説 口腔内・鼻腔内・気管カニューレ内部の吸引 喀痰吸引のリスク・中止要件・緊急時対応 喀痰吸引の手順・留意点 等 |
|||||
12:30~13:30 | 休憩 | ||||
13:30~15:30 | 喀痰吸引・経管栄養に関する演習 | シミュレーターを用いた喀痰吸引・経管栄養に関する演習 | 120分 | 岩間慶子 | |
15:30~16:00 | 筆記試験 | 30分 | 岩間慶子 |
実地研修指導看護師養成勉強会について
1 研修ついて
現場研修・実地研修を行うには、評価方法や法定書類等の基準を理解し、一定の知識を習得した実地研修指導看護師である必要があります。
実地研修指導看護師の研修を終了していない場合には、青葉区医師会で実施する「実地研修指導看護師養成勉強会」を受講することで現場研修・実地研修の指導ができます。
2 研修費用
4,000円
3 研修開催日ついて
適時開催しますので、受講希望者は事業所にご連絡ください。
注意:実地研修指導看護師養成勉強会は青葉区医師会のおける実地研修指導看護師養成勉強会終了書の発行となります。
お問合せは下記まで